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高尾鍼灸院です。
低血糖症は冷えともかかわりがあるのです。
私たちが血糖の状態を調べ、低血糖症かどうか診断するために行う検査に、5時間糖負荷検査というものがあります。
5時間糖負荷検査とは、ブドウ糖の入った飲み物を飲み、意図的に血糖値を上げることで体調の変化をみる検査です。
ブドウ糖を飲んだ後、15分、30分、60分おきなど、時間をあけて採血を行い、血圧や体温も測ります。
この検査をすると、明らかに低血糖症の人のなかに、ブルブル体が震え、寒い、寒いといって寒さを訴える方がいるのです。
なかにはあまりの寒さに毛布が必要な方もいます。
この時は当然、検査開始時に計った体温と比べて、わずかに下がっています。
ところがしばらくすると暑い、暑いといって毛布をはずしてしまいます。体温が上がってきたのです。
血糖のコントロールが乱れることで、体温のコントロールも乱れているのです。
ブドウ糖を飲み血糖濃度を上げることで、インスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が下がります。
今度は血糖濃度を上げようと、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾール、
甲状腺ホルモンなどのホルモンが大量に分泌されます。
この血糖濃度が再び上がっていく直前、一度下がった状態のこの時に体温が下がるのです。
体温計で計ると、例えば36度5分あった体温が36度3分になるなど、わずかな変化に過ぎません。
なぜこのようなことが起こるのか、はっきりしたことは分かりませんが、
体温調節は自律神経が深くかかわっていますから、血糖を調節するホルモンと自律神経の作用によって
体温の乱れも起こっているのでしょう。
低血糖症の人が冷えを改善するには、糖質を食べ過ぎないようにするなど、食べ方を変える必要があります。
糖質が多い食品を控えることのメリット、糖質を過剰に取りすぎると血糖値が急激に上がり、
冷えはもちろん、体にさまざまな影響を与えるます。
加えて、糖質にはもう一つの問題点があります。
それが糖化です。
次回、糖化というテーマを扱いたいと思います。